最近ではいろいろなテレビ番組で地域ごとの郷土料理や美味しい料理を紹介されることが増えました。新潟県の郷土料理や普段食べられているものも多くのテレビ番組で取り上げられ、グルメな人なら知っていて当然という料理も増えています。
その流れに乗っかって、私も新潟の美味しいものを紹介しようと思います。ただし、テレビで良く取り上げられるような物ばかり紹介しても面白くありません。地元民ならではの料理やお店を紹介していきたいと思います。
お寿司も美味い新潟
お寿司というと全国津々浦々美味しいと評判の町や地域はたくさんあります。誰もが知ってる北海道に、金沢や富山も美味しいお寿司が食べられることで全国的によく知られている町です。
金沢や富山のお寿司が美味しいと評判なのに、なぜ同じ並びにある新潟は評判にならないのでしょうか。新潟のお寿司はそんなに美味しくないから?いいえ、違います。日本一の米処であり日本海に面した新潟のお寿司が美味しくない訳ないんです。
というわけでまずは新潟で美味しいお寿司をいただけるお店をご紹介します。回転するお店、しないお店といろいろありますが、どこも味は絶品です。
1.名店ひしめく新潟市の中でもイチオシ「鮨・割烹 丸伊」
最初にご紹介するお店は新潟市の伝統的な繁華街、古町に店を構える「鮨・割烹 丸伊」です。古町には数多くのお寿司の名店がありますが、私がおすすめしたいのがこのお店になります。職人が目の前で握ってくれてお寿司をいただけるカウンターと、大人数での宴会も開ける大広間まであり、シーンを問わず美味しいお寿司が楽しめます。
このお店のこだわりは何と言ってもネタの鮮度と素材の味を引き立てる甘みと食感のコシヒカリです。新潟と佐渡で水揚げされた新鮮な魚介を中心に仕入れ、その日仕入れたネタはその日のうちに使い切るというこだわりよう。毎日新鮮なネタにこだわるため、いつ食べても最高のお寿司を味わうことができます。
2.駅前の繁華街で隠れるように佇む大人の社交場「鮨㐂やまだ藤七」
古町と並ぶ新潟市の繁華街といえば新潟駅前です。若者向けのお店から昔ながらのお店まで様々な飲食店が立ち並ぶ中でひっそりと、それでいて存在感を放つ大人の隠れ家のような寿司店があります。それが「鮨㐂やまだ藤七」です。
新潟駅直結の商業施設・コープシティ花園GARESSOの3階に静かにたたずむ鮨㐂やまだ藤七は、2022年オープンと寿司店としての歴史はまだこれからです。しかし質にこだわり、一切妥協することなく仕入れられたネタは訪れる多くの人を魅了しています。
大人の隠れ家をコンセプトに作られたお店は内外の雰囲気づくりにこだわり、味と上質なこだわりで訪れる人を満たしてくれます。駅からのアクセスも良いため、出張などで新潟を訪れる人におすすめのお店です。
3.全国的にも有名な佐渡発の回転寿司店「廻転寿司弁慶 新潟ピア万代店」
お寿司のおすすめのお店として最後にご紹介するのは全国的に紹介されたことも数知れず、新潟市の商業施設「ピア万代」にお店を構える「廻転寿司弁慶」です。
新潟駅からバスで10分ほどと繁華街からは離れたところにある廻転寿司弁慶ですが、食事時になると行列は絶えません。カウンターとボックス席、座敷と合わせて85席ありますが、常にお客さんで混みあっています。このお店最大のウリは何と言っても新鮮なお寿司をリーズナブルに食べられるということです。
新鮮な魚介類が毎日水揚げされる佐渡から直送されるネタは鮮度抜群で、特にノドグロや四季折々の旬な魚は大人気となっています。そんな絶品のお寿司が回転寿司ということもあってリーズナブルに頂けてしまうため、観光で新潟を訪れた人が多く立ち寄るお店です。
新潟でしか味わえない独特のへぎそば
蕎麦を名物とする地域は全国にたくさんあります。米処である新潟県にも有名なそばがあります。それがへぎという木で出来た器に盛りつけられた「へぎそば」です。
へぎそばはかつて新潟県の中でも小千谷市や十日町市周辺で盛んに食べられていました。しかし現在は県内で幅広く食べられている新潟のご当地そばになったのです。へぎそばには布海苔(ふのり)という海藻がつなぎとして使われており、これが麺に弾力のあるコシとツルっとした食感を与えているため食べやすいそばとなっています。
ここからはへぎそばの美味しいお店をご紹介します。どのお店もこだわり抜いたそばを味わえるため、どこで食べても満足すること間違いなしです。
1.創業100年を超える老舗「小嶋屋総本店」
「小嶋屋総本店」は創業100年を超える老舗のへぎそば専門店です。十日町市で誕生した小嶋屋総本店は新潟県内に広く店舗を展開し、長年に渡り県民に親しまれているお蕎麦屋さんになりました。新潟県内には小嶋屋と名のつくお蕎麦屋さんがありますがそれらはこの小嶋屋総本店の系譜のお店なのです。
お店などで売られている蕎麦というのはそば粉を機械で挽いた機械製粉ですが、小嶋屋総本店は一貫して石臼自家製粉でそばを打ってきました。機械製粉に比べて手間もコストもかかりますが、お客さんに美味しいへぎそばを味わってもらいたいという一心で今もこの製法を貫いているのです。
新潟県でへぎそばを食べてみたいけど、どこがいいのかわからないという方はまず小嶋屋総本店でへぎそばを食べてみてください。一口食べればきっとその魅力の虜になります。
2.十日町と並ぶへぎそばの町、小千谷が誇る名店「須坂屋」
先ほど、へぎそばは十日町と小千谷で盛んに食べられていたとご紹介しました。そのご紹介の通り、十日町のお隣の小千谷市もへぎそば文化が盛んな街になります。そんな小千谷で長年愛されるへぎそば屋さんが「須坂屋」です。この須坂屋も小嶋屋総本店と並んでへぎそばの名店として新潟では広く知られています。
歯ごたえがありつつ、ツルっとした喉越しは十日町のへぎそばとなんら違いはありません。須坂屋のこだわりは蕎麦だけでなく蕎麦を浸けるつゆにもこだわり、布海苔にある鰹出汁を利かせた薄味に仕上げて蕎麦を食べる手を止めさせません。
新潟市の新潟駅前に「須坂屋そば」もありますが、そちらと小千谷の須坂屋は関係がありませんのでご注意ください。新潟駅前にある須坂屋そばではへぎそばの他にのっぺなど新潟の郷土料理を食べられます。新潟の郷土料理を食べたいという方にはそちらもおすすめです。
3.80年以上にわたり地元の人に愛される名店「へぎそば処 和田」
須坂屋と同じく小千谷市で長年愛されてきたへぎそばの名店、それが最後に紹介する「へぎそば処 和田」です。昭和元年の創業以来地元の人に愛されてきたのはもちろん、県外からも多くのお客さんがここのへぎそばを食べに訪れます。
へぎそば処和田のこだわりは小千谷産の玄そば粉「とよむすめ」を使用し、店内でそばを打っていることです。店内にはガラス張りのそば打ちスペースがあり、毎日そこで打ち立てのへぎそばがお客さんに提供されています。へぎそば処和田ではそば粉以外にも小千谷で獲れた食材をふんだんに使用し、地産地消を心がけています。
蕎麦を浸けるつゆにもこだわり、選び抜いた醤油と鰹節から和田のへぎそばに合うつゆを生み出しました。こうしたこだわりを今も変わらずも貫いた結果、80年以上にわたり愛されるお店となったのです。
まとめ
今回は新潟に住む人間の目線でおすすめの美味い店をご紹介しました。ただ、まだまだご紹介したい店はたくさんあります。今回はお寿司とへぎそばをおすすめしましたが、次回はまた別の新潟の美味いものをご紹介してきますので新潟観光のお役に立てていただければと思います。